認知症の暴力を誘発しているのは専門職

認知症専門ナースケアマネ 市村幸美(いちむらさちみ)【ゆるらく認知症ケア】

市村が考えるゆるらく認知症ケアとは→

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こんにちは、市村です。

先日、介護職さんから申し送りを受けたときに「夜、オムツ交換をしようと思ったら拒否してきて、やろうと思ったら殴られたんですよ!ヤバくないですかーー?!(怒)」・・・と。。。「うん、やばいね、あなたが」って心のなかだけでで言いました。はっきり言うのは、今じゃないと思ったので、心のなかだけに留めておきました。

自分は悪くないという思考が実は自分を苦しめている

これは決して珍しい話ではないんですよね。自分のケアが悪いことを完全い棚に上げて、認知症の人を悪く言い、自分が被害者だと思っている専門職はとても多い。

↑ うちのこの子も何年経っても拒否が強い 笑

拒否した時点でやめておけば、その利用者さん、介護職を殴らなくてよかったんですよね。

看護・介護職が行動・心理症状(BPSD)を誘発している割合は高い。おおやけにこんな発信をする人は多くないから、一般の人は「嘘でしょーー!!」と思うかもしれないですが、現場ではよくある話です。いつまでも、こんなケアを「医療(介護)現場あるある」にしてちゃ、私たち専門職が潰れてしまう。

認知症ケアが嫌になって現場を離れる人は、こういう現場に耐えられない人だけじゃなく、よくないとわかっているのにこんなケアをしてしまう自分を嫌になるんだと思う。だから、もっと楽でいい。

まとめ

私が伝えたい【ゆるらく認知症ケア】は、「認知症ケアはこうでなくてはならない」とか、「専門職なんだから認知症の人をよくさせなくてはいけない」という思いを手放して、もっとゆるくていいから、自分も認知症の人もお互いが楽になる道を選ぼうよ♡ということです。

知識をつけると、この抜き加減がわかるようになります。

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著書『心が通い合う認知症ケア』(日総研出版)
http://www.nissoken.com/book/1854/index.htm