『心が通い合う認知症ケア』刊行から1年、改めてグレーゾーンについて考えてみた

市村の書籍『心が通い合う認知症ケア』の刊行から1年が経ちました。執筆のときはただただ必死で精神的に滅入りそうな時期もあったので、書籍が手元に届いたときは可愛くてたまらない!みたいな感覚でした。セミナーに参加して本を購入してくれた人、本を読んでセミナーに参加してくれた人など、以前から私のことを知ってくれていて刊行と同時に購入してくれた人など、本当にさまざまですが、書籍から広がった出会いも多く1年経った今でも愛しい本です。

この本のテーマでもあるグレーゾーンケアについては、これまでも何度か記事にしています。

認知症ケアにおける虐待のグレーゾーン

新しい時代の認知症ケア①「BPSDの対応」ではなく「BPSDの予防」が主流になっていく

3月1日の大阪で終了した日総研セミナーでも、時間をかけて話している内容です。書籍の刊行から1年、日総研セミナーの終了のこのタイミングで改めてグレーゾーンのケアについて考えて見たいと思います。

見て見ぬ振りをどこかで断ち切らないと変わらない

セミナーで話しきれないこともを書籍では触れています。逆に書籍ではオブラートに包んだこともセミナーではストレートに話しました。

とくにグレーゾーンについて去年より深くお伝えしました。決して気分が良くなるテーマではないので、モヤモヤした人や不快な想いをした人もいたと思います。過去のグループワークで出た実際のグレーゾーンのケアを紹介したときには、「あーやってるな・・・」と共感できるものから、内容が酷すぎて会場が凍りつくような場面もありました。「あそこまで言っていいものかと思いました」という意見もありました。

だけど、これが現実です。
私が作った話ではありません。
今まで、見て見ぬ振りをしてきた結果がこれです。

「忙しいから・・・」「ダメだとわかっているけど・・・」「人が足りないから・・・」と言って正当化してきた結果です。まずは、「やってるな、私」「やってるな、うちの職場」と気づくこと、表に引っ張りあげることからはじまります。

「自分がやっていないからいい」ではない

「私はやってません」「うちの職場ではそんなことはやっていません」という人もいます。これは素晴らしいことですし、これがスタンダードになってほしいと思います。私は、セミナーでも「まずは自分から」「まずは自分の職場から」と言っていて、まずは小さなコミュニティのクリーン化を図ってほしいと思います。

でも、「自分はやってないから関係ない」というのは少し違うと思います。自分はやっていなくても、自分の職場がクリーンでも社会のなかでこのような不利益を受けている患者・利用者がいるということを専門職であれば知っておいてほしいのです。

まとめ

今日はちょっと重い内容でしたね。執筆をしていたときは、まだ認知症看護認定看護師だったんですよね。このあと、認定看護師ではなくなったことで、セミナーで話しことにも少し変化が出てきたことに気づいて、無意識に「認定看護師なんだからこんなことは言ってはいけない」とどこかで制限をかけていたんだなと思いました。これからももっと自由に発信していきます!


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