アルツハイマー型認知症の病理学的変化を理解する③

こちらの記事の続きです。

ニューロンシナプスが登場しますので、よくわからない人は前回の記事を読んでから、こちらの記事を読んで頂いた方がスムーズかと思います。

アミロイドβとは

「アミロイドβ」を調べると

・不溶性のタンパク質
・40アミノ酸程度のペプチド

とか出てきます。

まず、アミノ酸、タンパク質、ペプチドについて、簡単に説明しますね。アミノ酸、タンパク質、ペプチドは、簡単にいうと同じものです。

タンパク質の最小単位はアミノ酸です。ペプチドはアミノ酸が2個以上集まったもので、タンパク質はたくさんのアミノ酸が集まったものです。

アミロイドβは、アミノ酸が40個程度結合したものです。

アミロイドβは健康な人の脳でも作られる

アミロイドβはアルツハイマー型認知症の人だけが作られる物質ではなく、健康な人の脳でも作られます。

通常は分解されて老廃物として体外に排泄されます。アミロイドβはシナプスの機能を調整していて、一定に保たれています。

アミロイドβはAPPから作られる

シナプスで、APPというアミロイドの前駆物質が放出され、その結果アミロイドβというタンパク質が作られます。

APPは、まずβセクレターゼという酵素によって一部が切り離されます。次にγセクレターゼという酵素によって切り離されます。切り離され残ったものがアミロイドβで細胞の外に出ます。

先ほど説明したように、健康な人でもアミロイドβは作られますが、分解・排泄されます。

しかし、加齢などによってバランスが崩れ、アミロイドβの量が多くなると、細胞外にアミロイドβが集まります。よく聞く「アミロイドβの凝集」「アミロイドβの結合」などはこのことを言います。単体のアミロイドβが脳にあるのは異常ではありませんが、アミロイドβが集まってしまうのは異常です。

今回はここまでにしますね。次回は“アミロイドβの凝集→老人斑”の流れについてまとめます。

まとめ

1.アミロイドβは40個程度のアミノ酸が集まったタンパク質
2.アミロイドβは健康な人でも作られる
3.加齢などによりアミロイドβの量が増えるとアミロイドβが分解されず凝集する


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