アルツハイマー型認知症の病理学的変化を理解する④

こちらの記事の続きです。

前回の記事では、アミロイドβ単体では問題はないが、アミロイドβが集まると正常な細胞の働きを妨げるということをお伝えしました。

今日の記事ではアミロイドβの凝集、そして老人斑について説明します。

アミロイドβオリゴマー

↓ 前回の記事で使った図がこちらです

今回はこちら ↓

アミロイドβが結合(凝集)したものを「アミロイドβオリゴマー」といいます。

10年くらい前までは、「沈着したアミロイドが神経細胞を死滅させる」という説が有力だったそうですが、最近の研究で「(線維化する前の)アミロイドβオリゴマーが神経細胞を死滅させているということがわかってきたそうです。

アミロイドβオリゴマーはニューロンに対して毒性を持ち、(これを神経毒性と呼びます)この毒性によって神経細胞が攻撃され、死滅冴させると考えられています。

アミロイド線維

アミロイドβオリゴマーはその後、「アミロイド線維」というタンパク質が直線的に並んだ線状の物質になります。(この線維形成のメカニズムはまだ解明されていないそうです。)アミロイド線維は不溶性の線維です。

老人斑

老人斑とは、アミロイド線維が細胞の外に沈着したものをいいます。顕微鏡で見るとシミのように見えるためにこのような名前がつけられたらしいです。

老人斑はアルツハイマー型認知症の脳の病理学的特徴の代表的なもので、よく登場する用語なので知っておくと今後勉強して行く際に役に立つかと思います。

今回はここまでにします。次回は「神経原線維変化」とは何か?を説明します。

まとめ

1.アミロイドβが結合(凝集)したものをアミロイドβオリゴマーという
2.アミロイドβオリゴマーは神経毒性を持つ
3.アミロイドβオリゴマーは、アミロイド線維となり、細胞の外に沈着する。これを老人斑という。

補足
アミロイドβは血管壁にも蓄積し、血管の働きを悪くすることもわかってきています。昔はアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症は別物という考えでしたが、今はアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症は表裏一体と言われているのはこのことも関係していると考えられています。

◆参考文献はこちらの記事に載せています


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