【セミナーでのご質問】摘便は医療行為なのか?

こんにちは、ブルーベル代表 市村幸美です。

介護職に必要な高齢者の方への基本的な医療知識セミナーで頂いた質問の中から、ブログ記事でも取り上げたいなと思ったものをご紹介していくシリーズです。私個人の見解になりますので、その旨をご了承ください。

今日取り上げるご質問はこちらです。

摘便は医療行為か?介護職はできない?
(リスク)急激な血圧低下を起こす可能性がある
(ジレンマ)自分で押し出せない苦しさが表情に出る→ここでスッキリ出せれば苦痛も解消できる。なんとかしたい。デイ利用中に排泄できることで、本人だけでなく家族の介護負担も軽減できるのではないか?

ご質問ありがとうございます!

※ちなみにですが、このシリーズの質問は質問用紙に書いてくださったものをそのまま転記しています。

結論からいうと、摘便は医療行為です。診療報酬(1日1回100点)の対象にもなっていますので、医療行為に定められます。

条件付きで、座薬の挿入や市販のディスポーザブルグリセリン浣腸は介護職でもできる処置となっていますが、摘便は認められていません。

詳しくはこちらを参照して下さい。
医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(通知)

摘便って改めて調べてみると、明確なエビデンスってないようです。確かに、なんとなく経験のなかで手探りでやってきたような気がします。(私の調べ方が足りないだけかもしれませんが・・・)

セミナーでも言いましたが、訪問入浴の看護師も摘便はできないんです。摘便だけではなく、医療行為全般できません。介護保険制度は複雑です。。。

 

 

ただ、ご質問者さんの「なんとかしてあげたい!」という想いはよくわかります。

摘便ができないなら、介護職ができる方法でなんとかしてあげたいですよね。どんなことが思いつきますか?

色々あると思いますが、「摘便ができるかできないか」ではなく、「摘便しなくてもいい方法」や「排便の苦痛がないようなケア」という視点なら、できることがたくさんあるような気がしませんか?

介護職さんの得意分野ですから、ここが腕の見せ所とも言えます。

基本的なことですが、水分のコントロールや栄養摂取の成分などを医師に相談してみるのもひとつでしょうし、条件付きではありますが、座薬の挿入は介護職さんでも可能ですので検討してもらうのもできるかもしれませんね。

セミナーのときもお話ししましたが、「可哀想だから」という一時的な気持ちで行ったことが、その利用者に大きな影響を与える場合もあります。

利用者の「今」と「未来」、サービス利用を継続することで与えられる価値なども考えていくことが必要ではないでしょうか。

医療行為ができないのなら、できる範囲でやれることを考えていきましょう!

 

参考になると嬉しいです。
ご質問ありがとうございました!

 

では、またー

 


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