【セミナーでのご質問】睡眠中に唾液を誤嚥しないための工夫について

こんにちは、ブルーベル代表 市村幸美です。

介護職に必要な高齢者の方への基本的な医療知識セミナーで頂いた質問の中から、ブログ記事でも取り上げたいなと思ったものをご紹介していくシリーズです。私個人の見解になりますので、その旨をご了承ください。

今日取り上げるご質問はこちらです。

睡眠中に唾液を誤嚥しないための工夫があれば知りたいです。(姿勢・睡眠前準備etc何でも)

ご質問ありがとうございます!

前回の記事とも重なるので、そちらと一緒にしても良かったのですが、長くなりそうだったので別記事にさせていただきました。

ポイント
「唾液を誤嚥しない」ことにフォーカスするのではなく、「唾液をきちんと出せるようにする」ということに意識を向けるといいと思います。まずは口腔内を清潔にすること、適度に保湿することが基本です 

こちらのご質問は、不顕性誤嚥を予防したいということですね。

不顕性誤嚥の成り立ちをざっくり整理すると
①口腔内細菌
②咳反射の低下
がポイントになってきます。

口腔内細菌

口腔内には700種類以上の細菌が常在しているんだそうです。700ってすごいですよね。私たちは、その細菌たちと一緒に生活しているわけなんですけど(共生)、細菌側が優位になってしまうとからだにとって良くない状況になってしまいます。

そのために歯磨きなどで、口腔内の清潔を保持して細菌側が優位にならないようにしています。

不顕性誤嚥を特別なものとして考える前に、まずは基本的な口の中を清潔に保つということがきちんとできているか?を確認しましょう。

 

 

口腔内の清潔を考える際に、唾液についても理解をしましょう。唾液にはからだを健康に保つためのたくさんの役割がありますが、そのなかにに自浄作用殺菌作用という作用があります。

ご質問では、「唾液を誤嚥しない方法」を教えて欲しいということでしたが、本来は「唾液をきちんと出すこと」が大切だったりします。

唾液線マッサージをしたり、保湿剤などを使用して口腔内を適度に湿らせておくことで、口腔内の自浄作用や殺菌作用を最大限に発揮できるようにするといいのではないでしょうか?

口腔ケアについてもっと専門的に知りたい!という方は、日本デンタルスタッフ学院の口腔介護アドバイザーコースがお勧めです。

咳反射

こちらも前回の記事で書きましたが、咳反射は脳によってコントロールされています。もう少し詳しくいうと大脳基底核という部分で作られるドパミンや、そのドパミンの刺激で産生されるサブスタンズPという神経伝達物質が関わってきます。

脳血管障害や、パーキンソン病、レビー小体型認知症などでは、この大脳基底核に病変があらわれるので、誤嚥のリスクが高まります。

介護でここをどうにかするということはできませんが、知っておくことは大切です。

もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にして下さい。

ACE阻害薬がどのように嚥下反射・咳反射に作用するのか?

 

参考になると嬉しいです。
ご質問ありがとうございました!

 

では、またー

 


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