実は初動を阻んでいるのはご家族?

こんにちは、ブルーベル代表 市村幸美です。

先週末は、名古屋・福岡での日総研セミナーでした。この2日間での気づきもたくさんあったので、シェアしたいと思います。

また先々週は函館で介護現場に必要な医療知識の少人数セミナーを開催しました。月に1回、全5回、コツコツ解剖生理学とケアをつなげていきます。

さて、あと1記事だけ、空白の期間について触れさせてください。

認知症の人への介入における「空白の期間」

2020年2月5日

ご家族は「タイミング」がわからない

2020年2月11日

まだ東京に住んでいた数年前に、市民講座に参加して聞いて驚いたことがあります。

それが今日のブログタイトルでもある

実は初動を阻んでいるのはご家族という話

(文言は少し違ったかもしれませんが)

ここでいう初動とは

認知症の早期診断、早期介入です

ご家族は

「これは認知症の可能性が高いな、病院に連れて行こう」

と思った時にはすでに発症から数年経っていることが多いです。

そして、そのときには、本人は「何かがおかしい」ということを確信しています。

人によっては「これが認知症か」とわかっている人もいます。

で、ここまでくると病院に行きたがらない人がある一定数出てきます。

おじいちゃんを病院に連れて行きたいけど、言うことを聞かないんです!!

という相談につながって行くんですけど

でも、実は

本人はもっと早くSOSを出しているらしんです

最近、なんか物忘れが気になるんだよなー
認知症かもしれないから病院行ってこようかなー

みたいなことを、ボソッと言ってるらしいんです

でも、大抵の場合、ご家族に

何言ってんの!まだ大丈夫!

って軽くあしらわれているらしい

この話を聞いたとき

あ、あるーーーーー!!!

って思いました

本人の違和感と、家族の違和感のタイムラグ

家族の情報不足からくる準備不足

お互いが認知症だと認められない

・・・色々な背景がありそうです

繰り返しになりますが、私はこの空白期間を短くすることが、『社会における認知症』の立ち位置を良い方向に導くひとつのキーワードだと思っています。

職種によって、どこに介入できるかはそれぞれですが、考えていきませんか?

では、またー。