こんにちは、ブルーベル代表 市村幸美です。
3月の仕事の予定がことごとくキャンセルになったり、あらゆる施設が一時閉鎖になったりで影響の大きさを感じています。コロナウイルスの件については、言いたいことがたくさんあるけれど専門分野ではないのでやめておきます。
仕事がキャンセルになっても暇になるわけでもないのが不思議です(笑)
資料作成や函館での活動にむけての準備、勉強など3月はデスクワークに集中です!
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さて、2月22・23日の名古屋・福岡の日総研セミナーで話した内容を少しシェアします。(3月7日の東京開催は延期となりました)
幻視の対応についてです。
こちらの記事は妄想についてですが、考え方のベースは同じですので、できれば先に読んでほしいです。
幻視は、読んで字のごとく「幻が見える」というもので、認知症ではレビー小体型認知症に多い症状です。アルツハイマー型認知症でも20%くらいの人に幻視の症状が出るというデータもあります。あとは、統合失調症でも見られる症状ですね。

↑ 函館駅の前にいました 幻視だったらウケるwww
以前のブログにも書いたように
内容ではなく感情にフォーカスする
というのが大切だと思っています。
何がみえるのか
よりも
見えてどんな気持ちになっているのか
もし、幻視がみえていい気持ちになっていたら、そのままでいいわけです。修正する必要なんてないですよね。
ただ、研究でもレビー小体型認知症の場合の幻視は不快な気持ちにさせるものが多い、ということがわかっています。不安や恐怖を感じることが多いそうです。
なので、その感情を聞いてみるのが第一歩
そして、その感情を受け止める・寄り添う

ここで覚えていてほしいのが、感情に寄り添っても
見えているものを消すことはできないということ
「寄り添ったのに幻視がなくならない」とか言う人がいるけれど、幻視は後頭葉の障害がベースにあるからそこは仕方がない。

無理なことは求めない
このスタンスが認知症ケアでは大切
どう対応すればいいですか?という質問をよく受けますが、私も未だにわかりません。一生答えはみつけられないと思います。
ただ、私はこう考えています。
みえていても不安や恐怖がなくなるような対応ができればなんでもいい

笑
妄想と同じで、否定も肯定もしないというのが基本ですが、本人が楽になるのであれば、自分にもみえているような対応でも、やんわり否定する対応でも、どっちでもいい
正しい方法探していると辛くなります。
私くらいゆるーく考えると楽になりますよ。

↑ 帰りの新幹線からみえた富士山
では、またー
お師匠様
ありがとうございます。
花粉症でマスクが欠かせない、今日この頃です。
正しい方法ではなく、「まあええか、しゃないな」
この感覚。(人は身体が生きている)
生理学を教えていただいて
自律の意味合いが初めてわかりました。
介護職の方こそ生理学を学んでほしい。
お師匠様の講義を広めましょう。