こんにちは、ブルーベル代表 市村幸美です。
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認知症ケアではよく
その人の今、その瞬間を大切に
と言われます

認知症の人は忘れてしまうことが多いけど
その瞬間瞬間の感情を大切にする
私がよく言っている「事象よりも感情を大切に」とか「雰囲気重視で」というのは、ここから来ています。
関わりのなかで、これは原則なのだけど
じゃあ認知症の人を長期的にケアしていくうえで、今だけみていればいいのでしょうか?
そんなわけないですよねww
「今」を起点に過去も未来も分析することが必要です。

セミナーで
「今、このような人に、このようなケアをしています。でも、うまくいきません。どうしたらよいですか?」
という質問を受けます。
ほとんどの場合、そのケアがベストなんですよ。
自分たちのケアによって、認知症の人の言動(BPSDとか)が変化しないからといって、間違っているわけではないんです。
(目標を認知症の人のキャパを超えるところに持っていっちゃってることが多い)
それよりも大切なのは、今はうまくいっていなくてもそのケアを丁寧にやり続けることです。今の対応が認知症の人との信頼関係に影響を与えるからです。
今うまくいかなくても、親身になってケアをしていることが、1年後とか3年後とかに影響します。だから、今の状態を変化させることだけを目的とせず、このまま丁寧な対応を続けていってくださいね!

↑ 函館といえば坂
逆に、過去の雑な対応が今のケアに影響を及ぼすパターンもあります。これ、多いです。
一生懸命ケアをしている
↓
認知症の人が変化しない
↓
対応が雑になってくる
↓
認知症の人にその印象が残る
↓
その後のケアに影響がでる
BPSDが出たから、慌てて取り繕うように優しくしたりご機嫌とっても無駄ですよ。
認知症の人の不快な感情は強く残りますから。
すぐによい反応が現れなくても、その人にとって最善だと思うケアを模索することが、信頼関係を築き、その後のケアに大きく影響します。
認知症の人がどんな状態であっても、いつでも同じように冷静に対応できる人が、認知症の人から信頼さ得るのは、このような背景があると私は思っています。
参考になれば嬉しいです。
では、またー

お師匠様
いつもありがとうございます。
1)その人にとって最善だと思うケアを模索すること
2)いつでも同じように冷静に対応できる人
上記が信頼関係を築く
認知症ケアのバイブルにします。