出来なくなってきたことを、再度出来るようになることを望まない

こんにちは、ブルーベル代表 市村幸美です。

この歳になって、久しぶりに自分探し的なことをしたら、自分を見失なった 笑笑

いい感じにポンコツ度上がってますwww

あ、元気ですのでご心配なく!

今日の記事は

出来なくなってきたことを、再度出来るようになることを望まない

という、リハビリの人から怒れられそうなタイトルですが・・・

私が言いたいのは、運動機能ではなく認知機能や生活機能のほうね

昔は望みまくってました

「望み」というよりは「それが使命だ!!!」くらいに息巻いてました

その頃は、認知症という病気の理解が全然できていなかったので、「病気を治すこと」「正常な状態に戻すこと」が正しいと思ってたんですよね

だって看護学校でそう習いましたからー・・・

でも、認知症は元に戻すことはもちろん、今の状態を維持することもできない病気です。厳しい言い方だけど、それが現実です。

何を食べても太らなかったあの10代、ほうれい線が目立たなかったあの20代に戻れないんですよね・・・

覚えられなくなってきた

料理ができなくなってきた

お金の計算ができなくなってきた

好きだった趣味をやらなくなった

着替えができなくなってきた

孫の名前がわからなくなってきた

いろんなことが変わってくるけど、仕方がない

またできるようにはならない

受け止めましょう

先述したように、運動機能に関しては維持・向上を目的としてやってもいいですよね。筋肉はADLだけでなく、水分保持などの機能もあり脱水予防にもつながったりするので大切だと思います。

ただ、ここで付け加えておきたいのは

正しい方法で行うことを求めない

ということです

認知機能が低下してくると、言葉の理解が難しくなるだけでなく、動きをマネすることが難しくなります。

介護現場では、介護職やリハビリ職の人が前に立って運動をやったりしますよね

認知症の人は、こういう動きについていけなくなります。

正しくやることを強要したりはしないと思いますが、新人や真面目なスタッフでたまーにそういう人をみかけることがありますので、周りの先輩たちがサポートしてあげてほしいなと思います。

運動機能の維持・向上の方法はなんだっていい

なんなら一人歩きでもいい

(今は「徘徊」ではなく「ひとり歩き」と表現するようになってきています)

認知症の人が相手ではない場合なら、正しくやってもらって効果を最大限にする、というのが最善だと思います。

でも相手が認知症の人の場合は

 その人のポテンシャルを正しく分析して引き出す

これが専門職の役割かなー思います

では、またー

1 個のコメント

  • お師匠様

    ありがとうございます。

    その方の持っている(残されている?)ポテンシャル

    これを正しく分析 → 職員の中での意見の食い違いは

    もしかすると、”認知症は元に戻すことはもちろん、今の状態を維持することもできない病気です。”

    上記の認識が職員の中で一致していないからかもしれない。

    と仮定して、明日から取り組みます。ありがとうございます。