こんにちは、ブルーベル代表 市村幸美です。
25度を超える日がほとんどなく、「夏、来る、よね・・・?」って感じでしたが、8月に入りようやく夏っぽくなってきた函館です。(でもまだ30度を超えた日はないです)
先週、妹家族と浮き紫陽花というのをみに行ってきました!


すごいキレイでした!

姪っ子と♡
・
さて、今日は抗精神病薬について、私の考えを少し話したいと思います。
「抗精神病薬を使ってはいけない!」という風潮、ありますよね。
おそらく、昔のいわゆる
薬漬け
があまりに酷すぎたからでしょうね
私も、精神科病院の出身ですので、抗精神病薬の過剰投与をされた患者さんをたくさん看てきて、たくさん葛藤してきました。
医師と何度も減薬(抗精神病薬を減らすこと)について、話し合ったことを今でも覚えています。
私も看護師として、それなりにちゃんと働いていた時期もあるんですよ、これでもww

それでも、私は認知症の人に抗精神病薬を服用させることを、否定はしません。
どうしたって、ケアだけではどうにもならない症状があると実感しているからです。

ソワソワして1分と椅子に座っていられず、足の裏が血だらけになっても歩くのを止められない人
なんでも口に入れてしまうことを、自分の意思では止められない人
性的逸脱行動が止められない人
・・・
こういう人をケアだけで症状を改善することは、不可能ではないかもしれないけど、正直現実的ではない
というか、本人が相当辛すぎる
こんな状況で、「私たちでなんとかしますので、時間がかかりますが、待っていてくださいね」とか、それって本当のケアかな?と私は思うんですよね
先ほど挙げたような症状は、脳の障害からおこっているから、どうしようもないこともあります。
例えば、性的逸脱行動は両側の扁桃体の機能低下が絡んでたりすると、ケアだけではかなり難しいといわれています。

いつも言っていますが
介入して変えられる部分と
介入して変えられない部分がある
ということを、冷静に分析することが大切です
そうじゃないと、どっちも不幸だから
ある程度、ケアする側が安心して身の危険をおかさずに介入できる状態になるのを薬に助けてもらうというのは、必要だと思っています
いうまでもありませんが、
対応が面倒だからすぐ不穏時の頓服を服用させるとか
ちょっと眠らないからといって睡眠薬を飲ませたりとか
そういうのは論外です
ドラッグロック
ケースによっては虐待ですので
このブログを読んでくれている人は、こんなこと言わなくてもわかってくれると思うのですが、そうじゃない人もいるかもしれないので、念のため。

認知症ケアだけではなく、「諦める」というのを、私はネガティブなことだとは思っていないんですよね
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
では、またー
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