認知症の人のセクハラと受け止め方について思うこと

こんにちは ブルーベル代表 市村幸美です。

現在2冊目の本を執筆中です

↑こんなに必死な顔はしていませんがwww

来年の1月か2月頃に発売になる予定です。また報告しますね!

 

今年の対面のセミナー予定は、今月(8月29日)の日総研セミナー@仙台のみとなっております。状況的にためらう人もいると思いますので強くお誘いはできないのですが(笑)、興味のある人は是非いらしてください!

 

さて、今日は先週くらいにInstagramにアップしたセクハラにかんする投稿が、けっこう反響があったので、ブログでは、もう少し生理学的なことも加えてシェアしようと思います。

最近はInstagramで認知症の情報を発信しています。フォローしてもらえたら嬉しいです!

 

認知症の人からセクハラを受けることがあります

専門的に表現すると「性的逸脱行動」とよんだりします

 

触ったり、卑猥なことを言ったり

笑って済ませるようなソフトなものから、どうしたって笑えないようなハードなものまでさまざまです。

 

精神科病院の慢性期治療病棟にいたときは、女性の統合失調症の人で、男性スタッフに対するセクハラってそれなりにあったんですけど

認知症ケアでは男性の利用者さんから女性スタッフにというパターンが多いと思います

 

 

被害妄想とかと比べると、数は少ないけど

そのぶんインパクトは強い

 

病気だとわかっていても

なかなか受け止められない

 

嫌悪感を感じてしまう自分に罪悪感・・・

 

同僚にも言いにくいし

記録にも書きにくい

 

 

このような生理的欲求に関する行動障害は、脳の障害が原因なので

現実的にケアではどうにもならないことが多いといわれています

 

 

生理的欲求が強くなる要因はさまざまですが脳の働きから推測すると

・前頭葉の障害で理性が欠如

・前頭葉の障害で社会性の欠如

・扁桃体の機能低下で欲求が強くなる

というのが考えられます

 

 

井古田俊夫先生の著書『社会脳からみた認知症』によると

前頭葉基底部には、「物事を理性的に判断し、衝動を抑制する力」「我慢する力」があると考えられているそうです

 

前頭葉基底部は前頭葉の中央部の底面に位置しています。内側(腹内側前頭前皮質)と外側(眼窩前頭前皮質)に分かられます。腹内側前頭前皮質は計画性(目先の利益だけでなく、長期的な視野で判断する)、欲望や感情に溺れず我慢するなどの機能があると考えられており、善悪の判断にも関わるとされています。

井古田俊夫著『社会脳からみた認知症』p68より引用

 

脳って複雑ですね(笑)

 

 

で、結局何が言いたいかというと

脳の問題

ということです

対応が悪いわけではないです

あなたの問題ではない

 

で、これも大切で

認知症の人も悪くない

 

どっちも悪くない

 

 

認知症の人も自分ではどうにもできないんです

 

 

昔の私は

認知症の人にセクハラされて、「嫌悪感を感じるなんてプロじゃない!」と思っていたので

嫌だな・・・と思っても、気にしてないように振舞ったり

嫌悪感を感じているスタッフに遠回しに「それはプロじゃない」とか言ってみたり

正直しんどかった

 

今もいますよね

「セクハラされて落ち込んでいるようじゃこの仕事できないよ!」

とか言う人

こうやって言っている人も、自分に言い聞かせているのかもしれません

 

たまに「こんな歳になっても嫌だと思ってしまう自分が情けない」とか言う人がいますが、年齢は関係ないと思います

何歳になったって、好きでもない異性に性的なことを言われたり、触られたりしたら嫌ですよね。認知症とか関係なしに(笑)

 

不快感はあると思います

それは、それで仕方がない

 

でも、相手が認知症で自分は専門職だったら、露骨に不快感をあらわにしたり、怒ったりするのはちょっと違うかなと思います

 

 

不快感を持ちながらも

自分なりに

「専門職として最低限のことはできたかな」

と思えたらそれでいいと私は思う

 

 

最後に

これは個人的な意見ですが

 

 

「セクハラを受けて辛い」というような訴えを上司(トップ)が

「減るもんじゃないんだから」

「専門職なんだから上手く流してよ」

「このくらいで落ち込んでどうするの」

みたいなことをいう事業所は

サッと辞めたほうがいいと思います

 

セクハラだけではなく、認知症ケアの感情疲労は事業所全体で取り組む課題です

職員の気持ちを大切にできない事業所は、利用者のことも大切にできないから

 

では、またー


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