アルツハイマー型認知症の睡眠障害

こんにちは ブルーベル代表 市村幸美です。

先週は長崎県社会福祉協議会さんのオンライン研修会を担当させていただきました。

函館と長崎でオンラインでリアルタイムでつながって、画面越しの皆さんに笑顔をもらい楽しい時間でした。

そうそう、インスタのストーリーにも載せましたが、今回の研修ではこのお方にご協力していただきました(笑)


もう35年くらいになりますね、このデイジーちゃん♡

今日はアルツハイマー型認知症の睡眠障害についてまとめます。

高齢者の睡眠の特徴

まずは高齢者の睡眠の主な特徴をみてみましょう

徐波睡眠とは

徐波睡眠は深睡眠ともよばれ、その名の通り深い眠りのことで熟眠感に関係するといわれています。健康な若年の成人では入眠中の最初に多くみられますが、年齢とともに徐波睡眠は減少していきます。

高齢者の睡眠障害

睡眠が変化する理由

では、なぜこのように睡眠が変化するのか理由を考えていきます

この記事では生理学的な部分に焦点を当てたいので、脳の変化、体温をメインにお伝えします。

睡眠中枢

覚醒・睡眠リズムは脳でコントロールされています。

睡眠中枢・覚醒中枢は脳の視床下部にあり、脳幹で調整されています。

他にも、睡眠にはメラトニンなどのホルモンや深部体温など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。

メラトニンと深部体温

メラトニンと深部体温の関係はこんな感じです。

深部体温は日中は朝から夕方に向けて高くなっていき、夜から朝にかけて下っていくというリズムがあり、深部体温が下降するときに眠くなる(眠りやすくなる)というカラダの仕組みがあります。

認知症でなくても高齢者では深部体温が若い時に比べて変動が少ないなどの原因から睡眠障害が起こりやすくなります。

では前置きが長くなりましたが次にアルツハイマー型認知症の睡眠障害について説明します。

アルツハイマー型認知症の睡眠障害

アルツハイマー型認知症はそうでない人に比べて睡眠障害が多く、約半数に睡眠障害が出現するといわれています。

理由は次の通りです。

脳の器質的な障害が睡眠に大きく影響していることがわかります。

ひとつひとつ少し補足します。

視交叉上核の神経細胞の減少

視交叉上核とはサーカディアンリズムを調整している部位(中枢)で、網膜からの光情報をもとに体内周期と社会的周期を合わせています。

視交叉上核は細胞が密集する神経核で、この部位の神経細胞が変性、死滅することによってこのリズムが崩れていきます。

メラトニンの分泌量の低下

先述したように、メラトニンは松果体から分泌されていて睡眠ホルモンとも呼ばれています。睡眠中に多く分泌され、朝目から光が入ることによってメラトニンの分泌が抑えられます。

メラトニンは日中は分泌が抑えられていますがまた夜になると増えてきます。

アルツハイマー型認知症ではこのメラトニンの分泌量が減少することがわかっています。器質的なものに加えてドネペジルなどのコリンエステラーゼ阻害剤が影響しているのかも、と書かれていた文献もありました。

深部体温の乱れ

体温調節は脳の視床下部で行われています。視床下部の神経細胞が変性、死滅することにより、この深部体温の調節がうまくいかなくなります。このほかにも日中の身体的、精神的な活動量の低下なども原因だと考えられています。

睡眠・覚醒リズムの障害

視床下部の睡眠中枢、覚醒中枢の調整や切り替えがうまくいかないことにより、障害がおこります。

まとめ

めちゃくちゃ簡単にまとめると、質の良い睡眠をとるには脳が正常であるとことがまずベースにあるんということがわかります。

睡眠・覚醒中枢も脳、メラトニン睡眠も脳、、体温調節も脳。。だから脳という臓器の病気である認知症の人に睡眠障害が出るのは当たり前ということを理解してもらえたら嬉しいです。

 

睡眠障害がとってもに複雑なのはわかっていましたが、今回この記事を書くにあたっていろいろ調べ直したら、すっごく難しくて記事を書くの途中で断念しそうになったくらいです。。(笑)

ひとつのセミナー資料が作れるんじゃないかっていうくらいの時間がかかったわりには、パッとしない内容な感じもしますが、、、。新しい情報を入手したら追記していきます。

最後に記事を書くにあたって参考にした文献を載せていますので、興味のある方はそちらもご覧ください。

では、またーーー

 

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