環境によって目標は変わる

こんにちは ブルーベル代表 市村幸美です

前回の短期記憶と近時記憶の違いについて、わかりやすかったというメッセージをたくさんいただきました。

私も長年混乱していたので、よくわかります!お役にたてて嬉しいです♡

今年は自分の勉強も兼ねて、知識系の記事をメインにしていこうと思っています

なるべく参考文献・参考サイトも提示していきます

でも、今日は知識系ではありませんwww

今日はケアの目標についてです

以前から、認知症ケアの目標が高すぎるとお互い辛いですよーという話をしています

認知症ケアの目標が高すぎるとお互いが辛くなる

2018年10月30日

そして、目標は環境によっても全然変わるという当たり前のことも、思い出して欲しいなーと思います

例えば、 認知機能障害で服薬管理ができないケースだったとして

入院や施設入所の場合、服薬できるというのは当たり前で、目標にすらならないと思います

でも在宅で独居の場合はどうでしょうか?

ここは「服薬できる」が目標に上がってきますよね

そして、独居でもさまざまな環境があります

①近くに家族が住んでいて毎日確認に来てくれる(電話などで飲んでいるか確認してくれる)

②週に3回ヘルパーさんが来てくれて服薬の声かけをしてくれる

③週に1回訪問看護が入っている

とか

このケースだったら、どのケースが1番確実に服薬できるかといったら、当然ですよね

薬の管理というと、「看護師がやったほうがいい!」みたいなイメージをもっている人がいますが、そんなことはありません

「確実に服薬する」を目標雨にするならば、「誰が」よりも「介入の回数」が重要になります

(薬の内容(効果・副作用)の相談や、飲み合わせということになれば、薬剤師や看護師のほうが需要は高まります)

服薬管理ひとつとっても、その人の環境によって目標は変わりますよね

先ほどの3つを例に取るならば

①近くに家族が住んでいて毎日確認に来てくれる(電話などで飲んでいるか確認してくれる)

→目標:「毎日服薬できる」「朝食後薬だけは毎日服用できる」

②週に3回ヘルパーさんが来てくれて服薬の声かけをしてくれる

→目標:「週に3回(ヘルパーさんがきた日)服薬ができる」

③週に1回訪問看護が入っている

→目標:「週に1回服薬ができる」

みたいになってくると思うんです

服薬管理を例に出しましたが、他のことでも同じです

例えば、施設で日勤帯と夜勤帯ではスタッフの数が違うので日勤帯のようにできないことが当たり前ですし

特別養護老人ホームとグループホームではできることが違います

それなのに一般的な認知症ケアの目標をそのまま適用しようとするから、それが正しいと思うから苦しくなると思うんです

自分たちの置かれている状況、認知症の人を取り囲む環境などを冷静に考える

そして、どこまでが自分たちで介入可能な範囲なのかということを考える

そのうえで目標立てる

ということが現実的だと考えます

では、またーー


↓募集中です!

2 件のコメント

  • お師匠様

    ありがとうございます。

    その施設の中で、なぜその介護が必要か?

    私達がどのようにすれば、利用者さんを
    中心にその介護が可能化?を

    職員全員が共有する。

    経営側は、常勤換算で法定以上の人員を
    投入しない。これを前提にすれば
    解糸口が見えてきます。

  • 吉村さん、こんにちは!
    「常勤換算で法定以上の人員を投入しない。これを前提にすれば解糸口が見えてくる」という視点。私にはなかったのですが、なるほどなー!と思いました。
    ありがとうございます!