こんにちは ブルーベル代表 市村幸美です。
さて、前頭側頭葉変性症の病態を理解するシリーズ、ついに最終回です。
最後は進行性非流暢性失語についてです。

進行性非流暢性失語とは

病変としては左優位でシルビウス裂周辺が限局的に萎縮します。
このあたりに何があったかというと・・・この図覚えてますか?

言語中枢があるところです。
「失語」という病名からわかるように、失語が主症状となります。
「失語」といっても色々ありますので、具体的にみていきましょう。
喋りにくい
「非流暢性」ですので、喋りにくさがあります。
「喋りにくい」「うまく話せない」という本人の自覚から気づくことが多いようです。
たどたどしい話し方
言葉が詰まり、たどたどしくなります。会話のリズムとアクセントが障害され、片言の日本語のように聞こえるようです。
「外国の方ですか?」と聞かれた患者さんがいるという話を聞いたことがあります。

話すスピードが遅くなる
「速く話せない」という自覚があります。実際に話すスピードがゆっくりになっていきます。
発語量の減少
徐々に発語が減っていき、最終的には全く発語がなくなります。
発語の減少には脳の病変だけでなく、「うまく話せない」という気持ちも重なっていくようです。
認知機能障害は目立たない
意味性認知症と同じで、記憶障害などの認知機能障害は目立ちません。
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以上、5回にわたり前頭側頭葉変性症についてお伝えしました。自分の勉強も兼ねてだったので、需要は低いと思いますが、私はやってよかったです!!!(自己満足です笑)
正直難しかったですが、自分の言葉である程度残しておくと、自分も忘れなくなるので。
次からは血管性認知症についてです。
前頭側頭葉変性症よりは身近だと思いますし、昔とはけっこう違ってきているので読んでいただけると嬉しいです。
では、またーーー
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お師匠様
いつもお世話になります。
今年から認知症高齢者グループホーム
での業務を追加しました。
(相談業務で、現場感覚が必要と感じたため)
いろんなタイプの方がおられるので
認知症のこをがわかりやすく説明
していただいているので
とてもありがたいです。
コメントありがとうございます^ ^
グループホームで業務されているのですね!
私も現場感覚の必要さんを感じ、昨年末から訪問看護師として非常勤で勤務しています。
教科書通りに症状は現れないですが、知っておくといいかなーと思っています。