プロセスを無駄にしない

こんにちは ブルーベル代表 市村幸美です。

お伝えしていました日総研出版のセミナーですが、残念ながら中止となりました。再開になりましたら報告させていただきます。


はやく再開になるといいなぁ。。。

さて、5回の前頭側頭葉変性症シリーズが終わり次は血管性認知症の予定ですが、ひとつ記事を挟んでおこうと思います。

以前お伝えした、こちらのQ&Aシリーズの一部をでこちらでもお伝えしますね。

ちなみにこちらの動画は15分程度なのですがこれがなかなか難しく(笑)。動画講座の中でも撮り直し率ナンバーワンです!

認知症ケアでよくある

対応したら良くなったけどまた悪くなる

というやつ

例えば

・ 帰宅要求があったため、スタッフが側に付き添い、話をしていると落ち着いたが、スタッフが離れるとまた帰宅要求がある

・ 不安が強くソワソワしていたが、レクレーション中は笑顔が見られた。しかしその後また不安の訴えが聞かれた

・ 廊下を歩きまわっていたが、回想療法中は笑顔で昔の話をしてくれた。しかし終了後また落ち着かなくなった

みたいなのって、よくありません?

きっと、このとき

結局同じだった・・・

って思っちゃうんじゃないかなーと思うんです

私は思ってましたよ

意味なかったじゃん!

もーがっかりだわー

ってやさぐれてましたよ。。。

でも、これって違いますよね。さっき例に挙げた

・ 帰宅要求があったため、スタッフがそばに付き添い話をしていると落ち着いたが、スタッフが離れるとまた帰宅要求がある

というエピソードでみてみると

後半の「スタッフが離れるとまた帰宅要求がある」に注目するんじゃなくて

途中の「スタッフが側に付き添い、話をしていると落ち着いた」というケアを評価することが大切だんだと思うんですよね

スタッフが側にいなかったら、その人はずーーーっと「家に帰りたいのに帰れない!」というストレスMAXな状態から抜け出せなかったわけですから

短時間であってもそのストレスから解放させることができたのであれば、それで充分だと思いません?

意味なかったじゃん!

って思ってたけど、そうじゃなかったんだなーと気づいたら、気持ちが楽になりました

いつも言っていますが、認知症ケアは目標設定の方向を間違えてしまうと、とっても苦しくなります。

私がそうでしたが、無力感にぶつかってしまうんですよね

で、なんとかその無力感から抜け出したくて、目に見えるケアの結果が欲しくて認知症の人に無理やりご飯だべさせてみたり(全部食べさせました!ドヤ!みたいな)、押さえつけて点滴してみたり。。。

最悪ですね、、、エゴの塊・・・。

皆さんは、私みたいにならないように、できてることを自分でちゃんと認めてくださいね。

上司とか同僚に認めてもらうことなんて求めずに、自分のことは自分でちゃんと評価する。

まとめると

自分たちにとって不都合な行動をやめさせることを目標にするのではなく

少しの時間でも認知症の人がストレスから解放される時間を提供する

ことを目標にするといいのではないかと思います。

だから、元の状態に戻っても問題なし!

私たちはちゃんと良いケアをした!って評価しましょう♡

では、またーーー