認知症を理解するために脳の働きを知っておこう

認知症は脳の病気

認知症は脳の疾患です。疾患を理解するときに臓器の理解をしておくと、起こる様々な症状を予測したり、なぜ症状が出現するのかがわかりやすくなります。

今回は脳の働きについて、紹介します。

大脳皮質における脳の役割

前頭葉

前頭葉は、運動、思考、感情、判断、計画、意欲、規則を守る、など高度の認知機能を司っています。ヒトの脳でよく発達した部位になります。認知症になると物事を判断する力が低下したり、計画を立てて行動することが難しくなったりします。前頭側頭型認知症では早期よりこの部位が萎縮するために性格の変化がみられます。

側頭葉

側頭葉は、聴覚、嗅覚、言語、記憶と関係が深い部位です。アルツハイマー型認知症ではこの側頭葉の内側(大脳辺縁系)にある海馬の萎縮から始まるので記憶障害が早期から目立ちます。また、聞いたり話したりするのも側頭葉の働きです。認知症の方が言葉を理解するのが難しくなる背景にはこの側頭葉の萎縮が関係しています。

頭頂葉

頭頂葉は、空間認識や体性感覚などを担っています。認知症になると視覚情報を立体的に捉えることが難しくなると言われていますが、この頭頂葉の機能が障害されることによって起こります。

後頭葉

後頭葉は、視覚を担っています。レビー小体型認知症では幻視が見えるという症状の特徴があるのですが、このタイプの認知症はこの後頭葉の血流不良からはじまるためにこのような症状が出ると考えられています。

脳幹・小脳

脳幹

中脳、橋、延髄から成り立っています。生命維持に直接関連する呼吸や血圧などを司っています。アルツハイマー型認知症が進行していくと、いつかは脳幹にも障害が起こり死に至ります。

小脳

姿勢や感覚などを司っています。まっすぐ歩くために欠かせない部位です。

まとめ

私たちは、脳が正常に働いてくれるので、問題なく日常生活を送ることができます。認知症になると、この脳の働きに障害が起こるために日常生活を送ることが困難になります。脳の働きを知ることで、認知症の人の行動がわかるようになります。

 

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