3月に開催する『介護職向け生理学講座』ですが

というご質問を頂きました
そうですよね!説明不足で申し訳ありませんでした!
今日は生理学とは何か?生理学を知るとどんなメリットがあるのか?などを介護職さん向けにわかりやすく説明していこうと思います。
解剖学と生理学
簡単にいうと
解剖学=身体の構造
生理学=身体の働き
みたいな感じです
脳で例えると
脳の解剖
・重さ 1200~1300g
・大脳、小脳、脳幹からなる
・脳幹は中脳、橋、延髄からなる
・前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉に区別される
脳の生理
・脳幹は“生きる”ための重要な部位(呼吸や嚥下、自律神経などがある)
・大脳辺縁系は本能や情動などに関わる
・前頭葉は、判断や計画思考、社会性などを担う
・側頭葉は聴覚、記憶などを担う
みたいな感じですね。
私は認知症の講座では、必ず最初に脳の働きについて話します。それは臓器本来の働きがわからないと、病気や障害を理解できないからです。これは、全ての病気や障害にいえることです。
前頭葉が社会性を担っているとわかるから、前頭側頭型認知症では社会性が失われることが理解できる。
脳幹が呼吸や嚥下、自律神経など“生きる”ための重要な部位だとわかるから、「脳幹部の出血」と聞けば危険な状態だなとわかる。
かなり前に作成した動画ですが、脳の働きと認知症の繋がりについて説明していますので、よければ再生してみて下さい!
↓
生理学を知るとどうなる?
介護に生理学って必要なの?
必要な人には必要だし、必要じゃない人には必要がない(笑)
施設だから必要とか、正社員だから必要とかそういうのではなく、根拠を知ってケアをしたいと思う人には必要だし、根拠がわからなくても何をすればいいかだけ知っていれば大丈夫という人には必要はありません。
決して後者が悪いというわけではありませんが、根拠を知っていれば自分で考える力がつきます。
根拠がわかる
私は准看護師の学校では成績が悪かったんですけど(笑)、正看護師の学校のときの成績はよかったんです。それは、正看護師の勉強内容が「根拠」だらけ勉強が面白すぎたから!!
准看護師のときに「なんで?」と疑問に思っていたことが、次々と解決されていき感動しかなかったんですよね。
その疑問を1番解決してくれたのが、解剖学でも病理学でも看護学でもなく、生理学だったんです。
昨年(株)QOLサービスさん主催の『介護職に必要な高齢者の方への医療知識セミナー』で、発熱時のクーリングは熱を下げる効果はないと話した際、「えーーー!!!」と驚かれていた人も多かったですが、発熱のメカニズムがわかれば、クーリングだけでなく解熱剤の使用方法も考えられるようになります。
連携で役割を発揮できる
根拠がわかれば、自分のケアに安心できるだけでなく、看護師やケアマネジャーと連携が測りやすくなったり、ご家族への説明力などもアップしますよね。
仕事以外でも
生理学は医療や介護にだけ必要なものではありません。美容系の仕事をしている人やセラピストでも勉強をしている人はたくさんいます。
テレビや雑誌などで取り上げられる「〇〇に効果が期待できますよ!」などの健康や美容などに関する情報も、生理学がわかれば理解できるようになります。
自分やご家族の健康などを考えるうえで、生理学がわかっていると慌てずに済むことが増えると思いますよ。
講座について
根拠のある身体状態の分析ができるようになりたい、介護の力を上げたい、他の介護職よりも頭ひとつ抜けたい!という人にオススメの講座です。
資料は復習しやすいようにパワーポイントスライド形式とテキスト形式(文字)の2種類を用意する予定です。また講座内で出た質問や説明不足だったところがあれば後日補足をします。
こちらで受けた内容は資料も含めて、事業所内の研修に使って頂いて構いません!
個人のスキルを上げたい方はもちろん、自分の事業所全体のレベルを上げたい方などにも受けて頂きたい講座です。