こんにちは ブルーベル代表 市村幸美です。
いよいよ10月ですねー!私は10月が1年で1番好きなので嬉しいです♡

さて、言語障害の続きです。
今日は前頭側頭葉変性症の言語症状です。
前頭側頭型認知症は前頭側頭葉変性症のひとつです。
一般的に「前頭側頭型認知症」と呼ばれるのは「行動障害型前頭側頭型認知症」ですが、この記事では意味性認知症、非流暢性失語も含めた前頭側頭葉変性症の特徴をお伝えします。
前頭側頭葉変性症の言語症状の特徴
行動障害型前頭側頭型認知症
・同じ内容を繰り返す
・「わかりません」「知りません」と即答する
(深く考えようとしない)
常同行動のひとつとして、 同じ言葉を繰り返したり、相手の言葉をおうむ返しに答えるなどの特徴があります。また視界に入った文字を読むなどがあります。
また行動障害型前頭側頭型認知症の人は、考えることが億劫になるので質問をしても、あまり考えずに「知りません」と答える場合が多いです。
アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の人は医師の診察の場面のときは、真剣に話を聞いたり、緊張する人が多いですが、このタイプの認知症の人は真面目に診察を受けようとしません(笑)。考え不精と表現されるようです。
そのため、話す機能には障害がなくても会話が続かないことが多いです、また、他者や物音に対して関心が薄れるので自発的な発語が少なくなります。
意味性認知症
・言葉(単語)の意味がわからなくなる
側頭極と呼ばれる部位の障害によっておこります。詳しくは以前のブログをご覧ください。
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非流暢性失語
・言葉がうまく出てこない
ブローカ野周辺の障害によっておこります。詳しくは以前のブログをご覧ください。
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今回は前頭側頭葉変性症の言語症状についてまとめてみました。参考になると嬉しいです。
次回は血管性認知症の言語症状です。
では、またーーー
参考文献
池田学:『前頭側頭型認知症の症候学』


