こんにちは ブルーベル代表 市村幸美です
レビー小体型認知症セミナーにご参加の皆さま、資料がそろそろお手元に届いていると思います!

もし届いてないという方がおりましたら、コメント欄で教えて下さいませ
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さて今日は
かなり前のインスタライブでお答えさせて頂いたご質問を、こちらでも取り上げてみようと思います!
質問を簡単にまとめると

という内容です
ご質問ありがとうございます!!
ご飯を食べない
ずっと寝ている
をわけて考えてみましょう
結論から言うと
覚醒状態が悪い人に食事を食べさせるのは避けたほうがいいです
『覚醒状態がよくないときは、嚥下中枢や呼吸中枢の機能も低下していることが考えられ、こういった場合は無理に食事を提供せずに、時間をずらすといった対応をとる方が安全である。』
品川俊一郎:レビー小体型認知症における摂食・嚥下の障害、老年精神医学雑誌、第27巻第3号
覚醒状態が悪いのに介助をして食べさせることが、誤嚥性肺炎の原因のひとつだともいわれています
たまたま食事時間に覚醒が悪くて、それ以外の時間で覚醒状態が良い時間帯があるのであれば、品川先生もおっしゃっているように時間をずらすという方法がよいでしょう
しかし、このご質問のように「ずっと寝ている」場合は、そのような身体状態であると言うことを受け止めて、他の栄養摂取の方法を考えた方がいいと個人的には思います
経口から栄養をとることを重視しすぎて、誤嚥性肺炎をおこしてしまうのは本末転倒な気がしませんか?

ちなみに睡眠・覚醒リズムは脳の視床下部で調整されています
嚥下中枢や呼吸中枢は脳幹の延髄にあります

そして咀嚼と嚥下は脳幹のなかでも違う位置にあります
複雑ーーーー(汗)
次に「ずっと寝ている」についてですが

「ずっと寝ている理由」を探ってみましょう
・体調不良なのか
・薬なのか
・脳の機能の低下で覚醒ができないのか
ここのアセスメントが重要ですね
飲んでいる薬を調べてみるのも大切です
抗精神病薬や睡眠薬が体内に蓄積して覚醒できないということも考えられます
また降圧剤を多く服用しているために脳の血流が悪くなり覚醒が悪くなっている可能性もありますよね
原因が薬にありそうであれば、医師や薬剤師に相談することが必要だと思います

私たちは普段、起きていることができるからあんまり感じないしれませんが、覚醒できるというのも脳の機能がしっかりしているから
脳に障害が起これば覚醒状態が悪くなるのは当然のこと
脳の機能が低下して覚醒できないのであれば、もうそこは諦めるしかない
最初に述べたように食べられないのと寝ているのは別の問題です
寝ていること食べられないことを別に考えそれぞれのアプローチをすることが必要なのではないかと思います
参考になると嬉しいです
では、またーーー
どのように対応したらよいでしょうか?