医療現場と介護現場では介護職が求られる看護師像が違う

2年前から担当させて頂いている(株)QOLサービスさん主催の施設看護師の視点セミナーですが、今年は6月東京・7月大阪の2回となります。また近くなりましたらご案内させて頂きますね。

昨年のまとめ記事はこちら↓

今年度の(株)QOLセミナー全12回を振り返って

私は決して連携の専門家ではないのですが(当たり前です・・・笑)、こちらのセミナーや先月の長崎県社会福祉協議会さんの研修会でもそうですが、「看護師と介護職の連携」について話すことが多くなってきました。

その経験のなかで、学ばせてもらったことがたくさんあるのですが、そのなかのひとつをご紹介させて頂きます。今日は施設看護師さん向けの記事になりますが、看護師との連携に悩む介護職さんにもヒントになることがあると思います!

介護職が看護師に求めること

一緒に働く人としてどうなのか

私はSNSや研修で、「看護師が介護職に求めること」や「介護職が看護師に求めること」を情報として集めているのですが、看護師に対する意見がですね、まぁ厳しいのです(笑)

看護師が介護職に求めることは、ほとんどが「医療知識を持ってほしい」なのですが、看護師に対しては「病気や薬のことを教えてほしい」という仕事上の意見は少数で、「上から目線はやめてほしい」「話しやすい雰囲気を作ってほしい」など、看護師としてよりも「人として」求める部分が大多数を占めるんです。

医療現場で求められてきた看護師

医療現場では、「いかに専門的な視点で観れるか」「いかに問題点を発見できるか」「いかにテキパキ動けるか」ということが求められて来たと思うんですよね。

『頭が切れて、テキパキ動けて、判断が早く、無駄がない・・・』こんな看護師が医療現場では、デキる看護師とされているように思います。医療現場ならこれで問題はないかもしれません。

ですが、この“頭が切れるテキパキNS”を理想の看護師像にしている人が、このままの価値観で介護現場に入ってくると現場を荒らします(笑)

介護現場で求められる看護師

違いを知ってスタート地点に立つ

あくまで私の勝手な統計ですが、医療現場でテキパキ!バリバリ!ガツガツ!って感じでやってきた看護師ほど介護現場で馴染みにくいという傾向があります。しれは、最初に書いた「介護職が看護師に求めること」からわかるように、“頭が切れるテキパキNS”を求めてはいないからです。

医療現場で求められる看護師と介護現場で求められる看護師は違うということを知っておかないと、スタート地点には立てないと思います。

同じ目線で意見を言い合える関係

では、介護現場ではどんな看護師が求められるのでしょうか。医療と介護という部分で視点は違っても、同じ目線で利用者のことを考えられる、利用者のことを一緒に悩む、わからないことがあったらすぐに相談できる、お互いの得意分野を生かしてよいチームを作ろうとする意識、このようなことを求められているのではないかと思います。

まとめ

施設看護師ならではの葛藤がありますよね。介護視点を求められながらも、身体に何かあれば「なんのための看護師?」とか言われちゃいますから(笑)。看護師に責任が問われる場面が多いので、守りに入ってしまいたくなる気持ちはすっごくわかります!でも、その守りが介護職さんに不快な想いをさせてしまっていたら意味がありませんよね。

4月の羽吹さゆりさんとのトークセミナーはこのようなことを深めていきたいなと思っています。

また施設看護師シリーズは書いていこうと思います。


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