タイプ別言語症状②レビー小体型認知症

こんにちは ブルーベル代表 市村幸美です。

先週の無料セミナーでは、なんと約60名の方が参加してくれました!想像以上の参加者さんの多さで、アタフタしてしまった部分があったのですが、すごく嬉しかったです。

ありがとうございました!

また来年の9月21日も何かやれたらいいなぁーと思っています♡


さて、今日はレビー小体型認知症の言語症状についてまとめます。

前回の記事はこちらです。

タイプ別言語症状①アルツハイマー型認知症

2023年9月19日


レビー小体型認知症の言語症状の特徴

・ 初期では言語障害は目立たない

・会話において反応が遅い
(認知面での精神緩慢と運動面での動作緩慢が関係している)

反応は遅くても理解していることが多い

症状の変動によりコミニケーションに障害が出ることがある

・声が小さい

流暢さの低下を感じている人が多い


このような特徴が挙げられます。

レビー小体型認知症の場合は、パーキンソン関連の症状がコミュニケーションに影響を与えることが多いです。

もう少し詳しく解説していきます。

初期では言語障害は目立たない


アルツハイマー型認知症と同様に初期では失語は見られないことが多いです。

日常会話において反応が遅い


これは実際にレビー小体型認知症の人と会話した経験がある人は感じていると思いますが、会話のスピードがゆっくりです。

これは話すスピードもそうですし、会話のキャッチボールのテンポの遅さもあります。

これはパーキンソン症状のひとつで、認知機能・精神面の緩慢、動作緩慢が影響しています。

反応は遅くても内容を理解していることが多い


レビー小体型認知症の人と関わるうえで、とても大切なことがここです。

反応は遅くても、内容は理解していることが多いです。

症状の変動によりコミニケーションに障害が出ることがある


レビー小体型認知症の特徴に症状の変動がありますが、会話にも影響がでます。レビー小体型認知症はある程度認知機能症状が保たれますが、症状が悪い時間帯だと普段なら伝わることがイマイチ伝わらなかったり、反応が乏しいことがあります。

ここは言語機能の問題ではなく、睡眠覚醒リズムの障害によるもので、レビー小体型認知症の特徴といえます。

声が小さい

これもパーキンソン症状の寡動と呼ばれる症状のひとつで、声が小さく消え入るような話し方になります。

流暢さの低下を自覚している人が多い

進行するにつれて言いたい言葉が出てこなくなったり、最初の一言が出なかったりします。また、話し方に少し硬さを感じることもあります。

レビー小体型認知症の人はこの感覚の自覚があり、話すのが億劫になるひとがいるようです。

今回はレビー小体型認知症の言語症状についてまとめてみました。アルツハイマー型認知症の人は流暢さが保たれるのに対し、レビー小体型認知症は「話しにくさ」を本人が感じているのが特徴かなと思います。

次回は前頭側頭葉変性症の言語障害について書いていきます!

では、またーーー


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