こんにちは ブルーベル代表 市村幸美です。
函館はやっと朝・晩が涼しくなり本来の北海道らしさを取り戻しています。
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さて、今回から認知症のタイプ別に言語症状を整理していこうと思います。ほぼ、私の勉強ノート的な感じです。興味のある方はお付き合いください♡
こちらの記事でも簡単にまとめていますが、今回はもう少し知識を深めていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
今回はアルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型認知症の言語症状の特徴
・中期までは構音障害は目立たない
(言葉の流暢さは保たれる)
・復唱は後期まで保たれる
・喚語困難からはじまる
・発語量が多くても内容の情報は少ない
・話しているうちに言いたかったことを忘れて話が長くなる
・進行とともに語彙が減少する
・中期以降は意味記憶も障害される

このような特徴が挙げられます。
もう少し詳しく解説していきます!
中期までは構音障害は目立たない
構音障害とは、発音(発声)の障害です。
これは音を作り出す器官に問題が起こることによって出る症状で、運動障害のひとつです。
アルツハイマー型認知症では、合併症がなければ中期頃までは構音障害は目立ちません。
復唱は後期まで保たれる
アルツハイマー型認知症では復唱は保たれると言われています。
長谷川式スケールの「さくら・ねこ・電車」の部分にあたりますが、問題なく言える人が多いですよね。
喚語困難からはじまる
喚語困難についてはこちらに詳しく書いています!
発語量が多くても内容の情報は少ない
構音障害はないですし、他の認知症と比較すると自発性や社会性が保たれるので、けっこうお話しますよね。
でも、内容は薄いことが多いです。
面談とかしていると、「すごい長い時間喋ってけど、聞きたいことが聞けなかった」ってこと、よくありますよね(笑)
新しいことが覚えられない、語彙力の低下、認知症になったことにより生活の中で刺激的な出来事が減る、などが挙げられるのかなと思います。
話しているうちに言いたかったことを忘れて話が長くなる
これも、よくありますよね。
理由はいろいろあると思いますが、近時記憶の障害、注意障害、頭の中でストーリーをまとめる能力の低下、などが考えられると思います。
進行とともに語彙が減少する
徐々に語彙量が乏しくなることが知られています。そのためコミニケーションでも同じ言葉の繰り返しになったりします。
中期以降は意味記憶も障害される
初期では喚語困難や語彙の減少あるもの、意味記憶は比較的保たれます。しかし中期以降になると意味記憶も障害され、さらに発語が乏しくなったり、 相手が言っている言葉の意味が理解できなくなったりします。
意味記憶に関しては脳の多数の部位が関係していると考えられています。

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今回はアルツハイマー型認知症の言語症状についてまとめてみました。コミュニケーションの参考になると嬉しいです。
次回はレビー小体型認知症の言語障害について書いていきます!
では、またーーー


