【セミナーでのご質問】「水分をもっと飲ませろ」という看護師の意図は?

こんにちは、ブルーベル代表 市村幸美です。

介護職に必要な高齢者の方への基本的な医療知識セミナーで頂いた質問の中から、ブログ記事でも取り上げたいなと思ったものをご紹介していくシリーズです。私個人の見解になりますので、その旨をご了承ください。

今日取り上げるご質問はこちらです。

デイサービスでバイタルサインを調べるときに、「血圧が高い」「体温が高い」と看護師は朝のお茶を「もっと飲ませろ、もっと飲ませろ」と言いますが、水分を多く摂ると血圧は上がるのではないですか?

ご質問ありがとうございます!

 

個人的に面白いなーと思った質問 笑

 

このご質問には、いろんな要素があるのでわけてお答えします。

 

①「体温が高い」の「もっと飲ませろ」

推測ですが、おそらく(軽度の)脱水を疑っているのではないかと思います。

脱水のところで、高齢者は常に脱水気味だとお話させて頂きました。セミナーでは時間の都合上、脱水の種類までは詳しく説明できませんでしたが、①水欠乏性脱水 ②混合性脱水 ③ナトリウム欠乏性脱水にわけられます。

また、体温調節のところで少し触れたと思いますが、体温は脳の視床下部で調節されていて、体温が高くなってきたときは汗を出すことで体温を下げます。

でも脱水になると、この汗の材料である水、ナトリウム、カリウムが足りないので汗を出せず、体温が下がりにくくなります。

体温が高いときの水分摂取の指示は、ここにあるのかなーと推測できます。

脱水に関してはこちらがとてもわかりやすいです! プリントアウトして事業所に置いておくといいのではないでしょうか?

高齢者の脱水 一般社団法人全国訪問看護事業協会

 

②「血圧が高い」場合の「もっと飲ませろ」

 

これは正直よくわからないんですよねー。

先ほどの脱水で考えた場合、③ナトリウム欠乏性脱水の場合なんかは、血圧が下がるはずです。なので血圧が低い場合の「もっと飲ませろ」なら、脱水疑いなのかなーと思うのですが、違うみたいですよね。

調べてみても現時点ではエビデンスがしっかり明記されたものを探すことができません。

もしかしたら、ナトリウムの排泄を促すためとか、脳梗塞の予防とかの水分摂取なのかもしれませんが、やっぱりイマイチわかりません。。。すいませんです。

引き続き調べてみますね。

③水分と血圧

「水分を多く摂ると血圧は上がるのでは?」ということについてですが、これはそうとは言えません。

水分を多く摂って血液量が増えたら、血管抵抗が強くなって血圧が上がるのでは?と思いますよねー。

こちらもセミナー中に詳しく説明できなかったのですが、血圧を決める要素は水分以外にもたくさんあります。

↓ こちらは生理学講座で使っている資料の一部です

水分を多く摂って体内の水運量が多くなると、それを感知したホルモンなどの作用によって腎臓で尿を生成して外に出します。

それによって、体内の水分量や電解質は一定に保たれています。

ちなみに、腎不全の人はこの尿の生成→排泄がうまくいきませんので、血圧が高くなってしまいます。そのために水分制限をします。

持っている疾患によって個人差はありますが、水分を多く摂ったからといって血圧が高くなるわけではありませんので、ご安心下さい。

いいご質問ありがとうございました。

セミナーでも言いましたが、看護師から、こういう『?』の指示を受けたら、思い切って

と聞いてください!

 

最初は聞きにくいかもしれませんが、利用者に不利益を与えないために、こういう確認がお互いのために本当に大切なことなのです。

応援しています。

 

参考になると嬉しいです。
ご質問ありがとうございました!

では、またー

1 個のコメント

  • お師匠様

    いつもありがとうございます。

    看護師さんに対する質問
    「科学的根拠はなんですか」

    これを発言するのに抵抗がある介護職の

    方がおられるかもしれません。

    しかーし、ここは遠慮せずに聞いてほしいです。

    目的は利用者さんが不利益にならない(守る)こと。

    私の場合、最初は上記のことまで頭が回らず、

    知らんから教えて、なんでそうなるんや。まったく

    厚顔無恥でやってました。(今もか?)

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